すぎさりしなつのひ

す   澄みきった青空の下、僕はただ君の背を見送る
ぎ   ギリギリまで押さえつけた感情は、開放する時を逸した
さ   さりげなく優しいあなた、ただそれは気付かれることなく
り   理想と現実の狭間で僕は真実を見失う
し   静寂をたゆたう心はきっかけを待っている
な   懐かしい人との再会は波紋を生じ心を乱す
つ   月影に照らされた、愁いを帯びた君の素顔
の   逃れようと足掻くほど、深みに嵌り動けない
ひ   光を求めて彷徨う僕は、君の闇に囚われた

すぎさりしなつのひ